レクサスRC300h補機バッテリー交換方法

blog

レクサスRC300hの補機バッテリーを自分で交換してみたので方法をご紹介する。

バッテリーの適合調査および最低限の電気関係の知識, 工具類は必要だが作業自体は難しくない。

ディーラーに依頼する場合の半額ほどの出費で抑えられてとてもお得である

バッテリー交換DIYのよいところ

自分でバッテリー交換するメリットはなんと行っても出費を抑えられることだ。

レクサスRC300hの例ではトヨタディーラーの見積り41,470円に対して、自分で交換する場合はバッテリー本体代の22,172円のみですんだ。

バッテリー交換DIY わるいところ

自己責任でトラブル解決しないといけない。

想定されるトラブルは以下のようなもの。

①バッテリーの適合を間違える。ネットで購入する場合は返品不可の場合が多いので、

フリマサイトで売却するにしても1,2万円の損失になりそう。

②感電でのケガ。手順を間違えたり、絶縁ができていないとショートが発生する可能性がある。

③持っていなければ700円~1000円程度であるが工具購入が必要である。

用意した工具を振るスペースがあるかも注意が必要である。

バッテリー交換した経緯

実家帰省中に駅前の立体コインパーキングに駐車していた。一週間後にパーキングから出発しようとスタートボタンを押すとすると「ハイブリッドシステムが停止」とディズプレイに表示がでた。(当然Pレンジに入れてあるし、フットブレーキも踏んでいる)

ディスプレイの指示通り取説を確認するもディーラーに相談するようにとしか書いてない。

その日は神奈川、大阪、愛知を新幹線移動したあとでもうクタクタ。早く帰りたいのに途方にくれていた。仕方なくスマホで近くのディーラーを検索しつつ取説読みながら20分ほどシフトをゴニョゴニョいじっていたらなぜかシステムが起動した。

それから一ヶ月は大丈夫だったが再発。やはり10分20分すると起動するが毎日だと非常にストレスなので改善方法の調査を開始した。

補機バッテリー電圧調査

補機バッテリーの電圧を調査する。グーグルの画像検索で搭載位置を調べる。(車種によって補機バッテリー搭載位置は異なる) レクサスRC300h はトランクルームの左側、ジャッキとタイヤパンク応急処置キットの下に搭載されている。

バッテリーのプラス端子とマイナス端子間の電位差を調べる。新品の満充電状態で12.6V前後だそう。

システムオフ後数時間放置後のバッテリー電圧が9.06V。11.5V以下だとそろそろ交換レベルらしいので完全にアウトである。

ちなみにハイブリッドシステム始動中は14.2V、システム停止直後は12.26V、システム停止後30分後は11.69V。

このペースで電圧降下すると3~4時間に一度は充電しないとシステムが起動できなくなる…。

暗電流が大きい疑惑もあるが流石にこのペースで電圧降下するはずがないのと、電気を使うデバイスは後付していないのでバッテリー劣化と判断した。

仕方なくバッテリー交換を決意した。近々夏タイヤも交換予定なので出費が痛い。

ディーラーへ見積りを依頼

3月に車検をしたトヨタディーラーへ電話でバッテリー交換の見積りをした。受付のおねえさんへ伝え、2,3時間後に返答がきた。バッテリー交換料金が工賃込みで40920円、バッテリー廃棄料金が550円とのこと。大体ネットで調べていた通りだ。とりあえず検討しますと伝え電話をきる。

次に自分で交換した場合バッテリーの廃棄を自分でしないと行けない。自治体が回収してくれないからだ。近くのカーコンへ連絡。 バッテリー廃棄料金は550円 でディーラーと同じだった。

バッテリー購入準備

まずはバッテリーの型式を確認。プラス端子の下で見にくいが出荷時のバッテリーはパナソニックのS46B24Lであった。「S」は制御弁付き、「46」は容量、「B」が外形縦寸法、「24」が外形横寸法

「L」が端子位置である。パナソニックのWEBページにて調べた。交換方法、準備するものもすべて

載っている。

型番がわかったのでバッテリー代を調査。パナソニックは容量が大きい上位互換品(N-S55B24L)がアマゾン、楽天とも22000円前後。同型番のGSユアサ 品(S46B24L) は20000円前後であった。

パナソニックのWEBページの売り文句に「カーオーディオの音がよくなる」とあり、魅力に感じてしまった。実際違いはよくわからないだろうけど、オーディオ関係が好きなので試さずにはいられない。

パナソニックに決定だ。

楽天で購入したら無料でバッテリ廃棄サービスがついてきた添付されている佐川急便の送り状でショップに送れば廃棄してくれる。

次に必要な工具類の確認である。

バッテリーを固定しているブラケットのナットサイズはM6(二面幅10mm)、バッテリー端子のナットもサイズも同じであった。工具を振るスペースも問題ないのでモンキースパナがあれば交換できそうだ。更に時短したければラチェットハンドルや電動ビット用のソケットがあると時短となるが、数年に一度の作業なので他の作業に流用するつもりがなければ小型のモンキースパナのみ用意すれば十分である。

今回工具は何も購入しなかった。

メモリークリアについて

今回バックアップ電源は使用しなかった。RC300hのバッテリー交換された方のブログで途中でバックアップ電源が外れてしまったが、特に問題なかったとの記述があったからだ。

後から気づいたが、エレキギターのエフェクター用の9V電池と電池BOX,ワニグチクリップを持っているのでバックアップ電源は自作しようと思えばできた。

市販されているバックアップ電源キットは1.5V電池を8本直列で12Vにするみたいだ。2000円くらいの出費のようだが不要と判断した。最悪ディーラーに入庫してなんとかしてもらえばいいとたかをくくった。

準備したもの

バッテリーのみ新規購入。テスターは持っていない方も多いかもしれないが、家電の導通チェック、乾電池の残電圧チェック等にも使えるので購入をおすすめする。

①新しいバッテリー

パナソニック、S55B24L、今回楽天で購入。約22,000円

②電圧テスター

手持ちのもの、アマゾンで2000円くらい

③絶縁テープ

手持ちのもの、何でもよいが貼りやすくてはがしやすいものがよい

④モンキーレンチ(アジャスタブルレンチ)

手持ちのもの、今回の作業では2面幅10mmしか使わないので、10mmのレンチやスパナでもよい

⑤3又レンチ

手持ちのもの、なくても良いがこちらのほうが回しやすい

⑥ゴム手袋

手持ちの無印品、何でも良いが炊事用を流用する場合は水気は取る

⑦軍手

手持ちのもの、絶縁が必要ない作業はこっちを使った

作業手順

ナットをゆるめてマイナス端子を外す

必ずマイナス側から外すこと

赤いカバーを外してプラス端子を外す

ショートしないよう端子には軍手をかぶせておく。絶縁テープでもよいがこっちのが楽ちんだ。

バッテリーを固定しているブラケットを外すこのネジもサイズは同じM6(二面幅10mm)

上側のブラケットを外した段階でバッテリーを引き抜こうとしたが下側からはえてるブラケットと干渉して抜けなかったので。下側のブラケットも外す。樹脂カバーの下にこちらもM6ボルトでボディーに締結されていた。

バッテリーを外したあとのスペースがこちら。プレスのブラケットに載っているだけだ。奥側にはフューエルポンプコントロールユニットがいる。

新しいバッテリーの取り付けは取外しの逆の手順となる

必ずプラス側から接続する

新バッテリーの電圧は12.92Vで安定している。

交換後初システムスタート

結論からいくとRC300hの場合はバックアップ電源は必要なかった。

SDカードからプログラムを復元してくれたからだ。

給油後平均燃費は消えたがODO、トリップA、トリップBはリセットされてない。

シートポジションのメモリーも残っていた。

ナビのマップの背景色が変わってしまったが設定ですぐ戻せた。

走行確認

何も問題なし。

パナソニックの売り文句通り、オーディオの音は少し良くなった気がする…。(気のせいの可能性は大)

バッテリー廃棄

今回の場合は、廃棄サービス付だったので楽天の販売ショップが引き取ってくれる。

古いバッテリーは新しいバッテリーが入っていた箱に入れて添付の送り状を貼り付けて

佐川急便へ集荷依頼するか、営業所へ持ち込むかすれば終了だ。

本記事のまとめ

クルマの補機バッテリー交換は自分でやれば約半分のコストとなる。難しくはないが、くれぐれも安全に気を付けて挑戦してほしい。