2/16 プレミアリーグ アーセナル vs マンチェスター・シティ感想

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この画像アーセナル公式サイトのトップ画面。悪意を感じる。日本人としては追いついたんだからサカのゴールシーンでいいじゃんといいたい。試合内容は世界最高レベルの攻防が繰り返されてすばらしかった。戦術最強監督同士だと結局選手の実力差で勝負決まっちゃう。

プレミアリーグ 12節延期試合 アーセナル vs マンチェスター・シティ

結果

1 – 3

注目ポイント

エリザベス女王逝去での延期試合。現在世界のトップといってよいプレミアリーグ首位攻防戦であるアーセナルvsシティ。

アーセナル:ショーン・ダイシ就任初戦のエヴァートンに敗北。怪しいVARでブレントフォードに引き分け。試合内容は安定しているが結果がついてこない。リーグ戦2試合未勝利。

シティ:ビッグゲームで奇策を採用しがちなスーパーコーチ=ペップ・グアルディオラ。今回は何か用意しているのか、していないのか。

フォーメーション

アーセナル:いつもの攻撃時2-3-4-1、守備時4-4-2可変。トーマスの怪我でジョルジーニョ、戦略的理由でホワイトにかわり冨安が先発。

シティ:アストン・ヴィラ戦でも採用していた3バック。ベルナルド・シウヴァが守備時は左SB、攻撃時はDMFのいわゆるカンセロ・ロール(本人は今はバイエルンで右WBやっているが…)。ヴィラ戦ではシティのポゼッション率が高すぎてシウヴァが守備時左サイドバックだったことに全然気づかなかった。前半を観返して平均ポジションデータも観たが、3CBにしか見えなかった。

守備ブロックはいつものデ・ブライネが1列上がる4-4-2ではなく、4-3-3。デ・ブライネとギュンドアンがCMF。スター選手たちにちょっと変わった戦術を実行させられるところが、ペップ監督のすごさだと思う。ものすごい情熱がないと言う事きかせられないだろうに。

試合中の事象

24’富安のバックパスミスをデ・ブライネが見逃さずゴール。

42′ エデルソンのファールによりPK。サカがゴール。

後半開始前にJリーグみたいに平均ポジションのデータ画面が追加されてた。ボール保持時と非保持時に分かれていてわかりやすい。いつもハーフタイムはスキップしているので気づかなかった。可変フォーメーションが採用されていることがよくわかる。攻撃時のポジショニングは両チーム同じ。

アーセナルはジャカが最も特徴的。保持時のポジションが高い。守備時はジョルジーニョと横並びになるのでジョルジーニョの位置も右側にズレる。

B・シウヴァはヴィラ戦と比較すると平均ポジションが外側に寄っていてサイドバックに近い。ポゼッション率によりかなり変わる。

61’アカンジIN、マフレズOUT。アケが左サイドバック。B・シウヴァが右MFにまわる。攻撃時の右の大外のスペースはウォーカーが使う。この交代でシティは通常の守備時4-4-2に戻った。

試合後の感想

結局は予算規模の差

60分まではシティがちょっと変わった戦術を採用していたが、戻してからは基本的に同じ戦術になった。ハイレベルの戦術の落とし込みが完了しているチーム同士の対決は、選手の実力勝負になることがよくわかった。両チームとも攻撃時の基本配置は同じなので比較しやすい。例えば、エンケティアとハーランドを、ウーデゴールとデ・ブライネを、マルティネッリとグリーリッシュを交換したらと想像すると、どれか1組でも交換すれば結果が変わると予想できる。移籍金や給料が倍以上違うのはこのシュート決定力、パス精度の差が試合結果を変えるからだ。当たり前のことすぎるのだけど。この試合で改めて思い知らされた。逆に対等に戦えるアーセナルの編成のすばらしさをほめたほうがよい。

この事実から今後を推測するとサウジアラビアの国家資本がバックについているニューカッスルが覇権を握る日が近々来るのだろう。エディ・ハウ監督のイングリッシュ激しい守備戦術でどこまで行けるかは未知数だが。

近年非オイル資本でCL優勝するマドリーというかフロレンティーノ・ペレス会長ってやっぱりすごい。