プレミアリーグ上位対決。リヴァプールの攻撃配置を中心に感想を書いた。
事前情報
ベンチ外
アーセナル:ジェズス(ケガ)、冨安(アジア杯)
リヴァプール:サラー(アフコン)、マティプ(長期離脱)、ブラッドリー(家族の不幸)、ツィミカス、遠藤(アジア杯)、ソボスライ(ケガ)
画像はクラブ公式サイトより引用
前半
クロップは意外なことにLSBの先発を、前節復帰したロバートソンではなくゴメスを選んだ。そして攻撃時は前節と同じくゴメスを中盤の内側へ入れて、TAアーノルドを大外の高めに配置した。機能的な攻撃が機能するかとおもわれたが、ケガで欠場のソボスライのかわりに先発のフラーフェンベルフの立ち位置が高く中盤のラインを超えるパスを出す必要があり、TAアーノルドやガクポへのパスコースが繋がらず、CBからのビルドアップがうまくいかなかった。
後半
後半開始。アーセナルはジンチェンコOUTキヴィオルIN。理由は不明。
57分リヴァプールは3枚替え、TAアーノルド、フラーフェンベルフ、ガクポOUTロバートソン、エリオット、ヌニェスIN。
リヴァプールの攻撃時の配置は下記の通りとなった。期待を裏切られたのはゴメスを左から右へ持っていったので右肩上がりから左肩上がりへ変更するのかと思いきやゴメスが高い位置を取ったこと。ビルドアップ時にロバートソンは1度最終ラインに入るが、タイミングを見て大外に上がる。
左前のディアス、ロバートソンはストロングポイントだが、そもそもパスがあまり通らない。右サイドはエリオットがボールを貰いに下るのでパスは通るがゴメスは単独で相手をずらしてクロスを上げるタイプではない。ヌニェスは中盤ではためは作れるが前線ではシュートを積極的に狙うストライカータイプ。サイドでのチャンスメイクは得意じゃない。こちらはサラーが戻ってくれば個人能力で解決してくれるが。
感想まとめ
やはり大エースであるサラーの不在の影響は大きい。リヴァプールの攻撃配置が機能的でないのは通常といえば通常。それをサラーを中心にFW陣の攻撃力で打破するスタイルだ。最近の数試合ルイス・ディアスのコンディションが落ちてきている印象があり気になる。強引なドリブル突破からのシュートが少なくなった印象だ。ガクポが全く目立たないまま交代したことは残念というか意外だったどのポジションでも安定してテクニックを見せてくれる選手なのだが。最近はヌニェスの先発が増えているのも納得できる。
アーセナルは結果が悪い試合でも、この試合のように勝利した試合でも、戦略は一貫していてボール保持のポジショニングは、ライスがアンカーに定着して以来非常に安定している。この試合では相手がリヴァプールなので、常にプレースピードが早かったが、格下相手だとボール回しがスローテンポになりすぎて点が取れず、カウンターで失点して敗戦することが多い。
アーセナルの勝利により、プレミアリーグ優勝争いがより面白くなるのは歓迎。しかしながら、1位のチームがコケるとシティがどんどん有利になってくるのが近年の恒例。
昨夏の強化費用を考えるとそろそろアルテタ優勝してほしい。というか優勝しないと立場が危ない。